いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

世界ランク2位の大学院で生存してわかった身も蓋もないこと

僕は世界2位の大学院で同じく世界2位の評価を受けている学部で修士のMaster of Science (Research)過程に在籍していた(学校名が気になる人はQS World Ranking Social Science部門をみてください).

せっかく授業前に辛すぎて泣きながらも生存したのだから,備忘録的に学んだことをまとめて,どうせならシェアしたいので書きました.以下箇条書きですが...

・みんなめちゃくちゃ勉強してる

当たり前かもしれないけど,テスト前などは1日18時間くらいやっていた.勉強/研究が楽しくて仕方ないみたいなので自発的に.頭が勉強を欲していても,ただ身体やメンタルが追いつかないことも多々あるみたいで図書館の入口で気絶している人もいたし,テスト中に失神してる人もいた.

・やりきれば別に緊張しない

大学院にはまあ東大や京大の卒業生が多いんですが(それもみんなトップの成績で卒業),彼ら彼女ら中にも受験勉強時はやっぱり20時間くらい勉強していた人がわんさかいた.飲みながら話を聞いて一番印象に残ったのは「スポーツとかはダメだったけど,勉強なら自分のリソースをつぎ込めば負けないと思ったから.打算的に勉強にリソースを配分することを決めた.そして徹底的にやれば絶対に失敗しないし,ここまでやったらダメなわけないと思った」という言葉だった.そして(まあ勝者だから言えるのかもしれないけど)「”やったのにできない”って思うときはだいたいそんなにやってない.努力が足りてない」とも言っていた.実はなんとなく共感できる.

・達成したい目標があったらそれに没頭しよう

僕がいた大学の仕組みとして,基本的には先生には2種類あった.それはAssociateとProfessor.成果を出さなければ基本的にProfessorにはなれない.そんな中ある韓国人の先生が40歳くらいでProfessorになり学校中を騒がせた.そんな彼は年に3本は論文を学会誌に投稿して1冊は本を書き,授業は年に3つ受け持ち,毎週生徒に小論文やアカデミックブログを書かせそれを丁寧に添削して,夏は北京大学のサマースクールで教鞭をとるみたいな超過密スケジュールで生きていた.一体いつ寝てるんだと思って,道ですれ違った時に, 「どうしてそんな超人的な成果を出せるんですか?」と聞いてみたら「自分がやっていることが好きで,誇りを持っていて,何より没頭しているからだ」と.そして続けて「没頭できないことには,成果は出せないとまでは言わないけど,成果は上がりにくいんじゃないかな?」と言っていた.学ぶべきことは多いと思う.

・みんな違うのは当たり前

価値観も勉強方法もある問題に対する向き合い方もみんな違うのは当たり前.ほとんどの物事には正解はない(そんなもんあったらもっと世界は良くなっているはず)ってことをみんなよく理解しているので,価値観を押し付け合うことが少なかった.それよりもいかに自分の意見をエビデンスを持って論証して行くかというところが問われているので,とても住み心地のいい世界であった.

・結構みんなカルチャー?に詳しい

勉強ばっかりしているわけだけど,結構みんな流行に敏感だし,アニメやドラマそして映画などにも詳しい.つまり勉強だけしているわけではなくて,しっかり息抜きの方法を知っている.実に戦略的.

・(日本人に限ってだけど)案外みんなアカデミックな世界に行かない

まあこれは僕もそうなんだけど,結構みんな普通に就職していく感じです.なんとか商事とか就職を牛耳っているあの会社など日系大手から今を時めく外資コンサル,そしてベンチャー霞ヶ関など進路は様々でした.逆に,中国人は結構PhD取りに行く印象です.だからなんなんだって話だけど.

時差ボケで眠すぎる頭で書いているので,また何か思い出したら順次書き足してきます.僕が学んだことは,「やりきること」(少し前に流行ったGRITじゃないけど)ですね.まあ別にやりきりたくない人は別にやりきる必要はないと思うんですけどね.