いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

学びを結果に変えるアウトプット大全のレビュー

就労経験ないいわしですが,ビジネス書を読むのは大好きなのです.今回は最近ベストセラーの本を読んだので共有です.全てはあなたの時間を守るために!

要約
この本は巷に溢れるいわゆる'Life Huck'的なネタを約80種類集めた辞書のようなものです.記述自体は平易で,大変読みやすいです.内容は返報性の原理やライティングの技術など多岐にわたる一方で,「おっ」と驚くようなものは少ないです.特に20代〜30代でTwitterなどを駆使して情報を集めているような方にとってはすでにご存知のものが多いかと思います.

特に「メールを何回も確認するな!」などはもっともなことですが,本に書く内容でしょうか.少々の疑問が残ります.そんなことわかってるよ!って人が多いですよね(著者は1日3回時間を決めて確認しろって仰っています).その一方で,ほとんどのページが見開きで完結していて例えば,カップラーメン作る時やトイレで用をたす際など,ちょこまか読むにはぴったりです(現に著者もそう書いています).

いいところ
・知識や雑学的なLife Huck方法をつまみ食いするにはもってこい
・時間がない方でも分割して読むことができる
・知っているけど実践していなかったことのリマインドとして活用できる
・なんとなく知っているようなことを更に調べようと思うきっかけになる
内容が平易で理解し実践しやすい

悪いところ
・著者はエビデンス(何かを主張する時の論拠)が自説を強くすると,説いているが著者の参考文献に上がっている文献の8/26が著者が書いたものである.しかもそれはアカデミックな論文ではなく,著者が書いたビジネス書であり,論拠としては薄弱(アカデミアなら許容されないと思う)

・(不幸にも私は読んだことがありませんが)著者の他の本へ誘導する記述やメルマガ勧誘を臭わせる記述が多い(内容自体は有益であるだろうが).またこの本はある意味著者のいままでの本の要約・焼き直しとも捉えることができるので,いままでにそれらを読んだ人はこの本を読む必要がないと感じる

・80のLife Huck法のほとんどが有名なものであり真新しいものがない.Twitterなどやpintrestを使っていたらタイムラインに流れてくるようなものばかりである(そういう意味でリマインドや辞書/小ネタ帳としてこの本は使える)

・To doリストに関する記述など議論を呼ぶ内容がある.ソースは失念してしまいましたが,最近To doリストを作ることを否定する研究があったような気がします.まあ結局は個人の選好の問題になると思いますが.

ビジネス本をあまり読んだことない人やツイッターインフルエンサー的な人をフォローしていない人にはオススメの本ですが,それ以外の人はなんとなーく知っている内容を広く薄く紹介しているのみなので,あまりオススメはしません,トイレやお風呂のお供に困っている人はKindle版買うといいと思います.