コンサル会社紹介を分解してみる
悪ふざけが過ぎる(これは前やったやつを加筆しただけです)
最近よく就活相談を受けるのですが,コンサルのESってめっちゃ困りますよね.だってどこもやってること似てるから(実際は似ていないけれど,若輩者の私めのCPUだとどうしても処理能力に限界があり同じ感じがしてしまうのです).
でも,常識的に考えてみると,各社絶対に特徴があるわけです(仮説).そうでないと会社が困ったことになりますよね.というわけで主要コンサルのHPの新卒学生向けの会社説明の内容を分析してみると,何か面白い特徴とかが出てくるのではないか?と思ったわけです.思った以上はやってみるのが吉なのでさっそく可視化してみました.今後受ける人がいたらESの参考にしてください.ただ例によって,データとかデータの加工プロセス適当なので,参考程度にしてください.僕はそういう人間なのです.
データ分析の方法
ほんとは主成分分析/クラスター分析したかったけど,途中でデータが飛んで匙を投げました.なのでこの分析はめちゃくちゃ適当です.まじで.
具体的な方法はこんな感じ:
1)僕が知ってる範囲のコンサル会社をリストアップする
2)その会社の新卒採用サイトに飛んで会社説明してるっぽい文章をスクレイピングする
3)それらを全部混ぜてなんか大きいファイルを作る
4)そこにある文章を形態素解析して品詞に分ける
5)品詞別の頻出語を”コンサル業界定番語彙”的な感じに捉える
6)全体における各語の出現期待値を求める
7)それを各会社の文書の頻度と比較する
ちなみに全処理はRで行いました.本当はtf-idfとかcos類似度とかやると楽しいんだろうけど,お腹が痛いのでやりません.
わかったこと
・面白かったのは,日立コンサル.主要コンサルティング会社の会社説明に含まれる語彙のほとんどをカバーしている.つまりコンサル語彙のオールマイティ感ハンパない.
・KPMGとかPwCはあんまり採用HPに自社のこと載っていなかった気がする(多分奥に進めば見れるんだろうけど,めんどくさかったから表のページに書いてあることのみ分析した)のでこの分析ではあんまりあてにならない.
・会社によって使うDiscourseもまちまちで,Strategy&は「私たち」という語が17回も出て来たり,PwCの一員であることを「PwC」という言葉を8回も使って強調していた.
・日立コンサルも同様で「日立」という言葉を22回も使っている.グループ会社の強みを表している(と思う).
・NRIはロゴに書いてる「未来」「創発」を前面に押し出していた.これも独自性な気がする.
感想
・コンサル会社の常として,お客様/クライアントという言葉が頻繁に出るのはしょうがないけど,せっかくの会社説明が似たり寄ったりなのはちょっと残念.
・(特にどことは言わないけど)「付加価値」の高い「コンサルティングファーム」として,「企業」の「持続性」を「高める」「支援」をしています,とか言われても何やってんのか全くわかりません.
・頻出上位15位で文を作るとこんな感じになる:
「私たち」は「クライアント」である「企業」の「社会的」「課題」を「日本」だけではなく「世界」の「ネットワーク」を用いつつ,「戦略」「的」に「支援」/「解決」する「コンサルティング」「ファーム」です.
・これをみるとわかるけど,やっぱり語彙被ってる.