いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

ウシジマくんを分解する

闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくん


自宅から渋谷まで遠すぎて、ウシジマくんのテンプレを書いています。笑

このテンプレがあればあなたもウシジマくん的な話しが書けます。笑

ウシジマくんは言わずと知れた闇金のマンガですが、ここではなぜウシジマくんに登場するキャラクターたちが、借金をしてなぜか彼等が借金を返せないためにいろいろ痛い目にあっているのかをまじめに考えようと思います。

基本的に社会で考えられているほど、借金は悪いものではありません。例えば、事業の成長による増益が借金の利率よりも高い時はお金を借りてでも事業を拡大することが許容される場合もあるはずです。

ウシジマくんの場合は、法人がウシジマくんからお金を借りているケースはほとんどありませんが、同じように考えると、借金をする人たちが、つまり個人である彼等がお金を使って生み出せるお金が、ウシジマくんの場合は10日で5割よりも多い場合は、借金は許容されるはずです。

一方で、結局のところ返せない人が多くて、裸にされてはちみつ塗られてワイン頭からかけられ手足縛られて森の中に放置させられたり、ロシアのカニ漁船に身体売られたりしているわけです。これは一体どう言うことでしょう。

前置きが長くなりましたが、ウシジマくんの場合はどういう理由で借金をしている人が多いのでしょうか。って言う感じで、全部のエピソード調べてまとめようと思ったんですが、長すぎるので諦めた。

わかったこと

そもそもウシジマくんの登場人物たちは、何か新しいものを生み出すためだったり、事業を拡大するために借金をすることがほとんどありません。むしろ、パチンコやホスト、キャバクラなどの瞬間的な、あまりに刹那的な享楽に耽る為や、ブランド物を買う為ににお金を借りています。

この私的かつ享楽的なお金の使い方をAとしましょう。

そして、闇金ウシジマくんの特徴は必ず借金を返させる(ウシジマが儲かるようになっている)と言うことですが、変えさせ方にはいくつかのパターンがあります。それは、主に性別によって分類できます。

男性は主にタコ部屋に押し込められるかマグロやカニ漁船に売り飛ばされるような、いわゆる出稼ぎ労働に従事させられることになります。この場合の多くは、故郷やホームタウンからの強制的な移動が伴います。

一方で、女性の場合は安易に想像できることですが、性風俗店に売り飛ばされるわけです。ここは某闇金漫画に似ています。この場合、一例沖縄に飛ばされたケースがありますが、ほとんどの場合、地理的な日常生活から強制的に離れさせられることはありません。

異なるパターンとしては、ウシジマくんの強さを読者に理解させる為とも解釈できるようなBパターンも存在します。例えば闇金狩り君編がそれにあたります。

このパターンは闇金を騙してお金を稼ぎますが、何だかんだウシジマくんにバレてボコボコにされて制裁される訳です。強いっすねまじで。

そういえば4巻くらいのギャル汚くん編もそうですね。ウシジマくんを恐喝してお金を奪い取ろうとするけど結局やり返されてしまうわけです。

パターンCとしては、親が借金してたなどの偶然だったり不可抗力でヤンキーなどに目をつけられウシジマくんから無理やり借金させられるパターンもあります。純粋な僕はもう涙なしには読めません。心が痛みます。

この場合は話が進むに連れて、大体のケースでパターンBに合流し、だいたいそのヤンキーはウシジマくんにボコボコにされて話が終了します。

またパターンCではしょっちゅう何の罪もない一般人が襲われたり迷惑を被っています(2〜3巻参照)。

これらが大体の話の流れですが、ウシジマくんのめんどくさいところは、間でヤクザや同業者通しのどんぱちセクションが入り込んだり、債務者が相保証にされて裏切ったり好きになっちゃったり色々あるところです。まあ、面白いといえば面白いけど、あんま闇金関係ないよね。

こうやってみると結構パターンが少ないので、特にパターンAの場合は、もう10巻の段階でフリーターくん編とバイトくん編で同じような感じになって、え?これなんか読んだことあるよ?みたいになってしまうわけです。まあ結末が違うんだけど。

今回の対象外だけれども、巻が進んでいくにつれて話が複雑になったり長期化したり、現実の話になったりしています。今回はここまでっす。

実は最大の面白いところは、ウシジマくんも借金をしてカウカウローンを経営していると言うことです。つまり、ウシジマくんの借金の仕方は未来志向で、借金を借りてでも事業をすることで旨味があることを理解して借金しているわけですが、一方で、ウシジマくんからお金を借りる人たちは現在志向で享楽的にお金を借りて使っていると言うわけです。

結論

凝った話にしたいなら、パターンBから初めて、パターンCを後に持ってこよう。特にパターンBの場合は最近の社会問題とか入れて前提を作るとウシジマくんっぽくなるよ。

めんどくさい時は、初期に倣って、パターンAにしよう。ギャンブルでもお酒でもなんでも任意のお金使いそうなことを考えて、それを理由に登場人物に借金させよう。なんか返せそうなもの(仮装通貨など)を理由に借金をさせると話の辻褄合わなくなるからやめよう。金利よりも高い期待値はご法度だよ。

余裕があれば話の伏流として、複雑な人間関係や同調圧力について書いてみよう。そうすればページ数稼げるよ。

感想
借金はやめよう。