いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

甲斐キャノンは本当にすごいのか?

甲斐キャノンがすごいと話題になっている.

www.youtube.com

full-count.jp

こういう記事を読むと実際にどれくらいすごいのか,ということがどうしても気になってしまうので調べてみた.

ポップタイムという指標がある. これは

キャッチャーが捕球してから二塁に送球が到達するまでの時間 

を意味する.1.02 Essence of Baseball

では,ポップタイムを比べてみようではないか.NPBとMLBの捕手のデータを用いて.

MLBデータ: Statcast Catcher Pop Time Leaderboard | baseballsavant.com

NPBデータ: 光る強肩捕手・甲斐の貢献度 ソフトBの「弱みを消す」という戦力アップ | 野球 | スポーツブル (スポブル)

実はこの比較には問題がある.と,いうのもMLBのデータは二塁への送球の試行回数25以上選手の平均値で算出していて,NPBは守備イニング700以上を記録した捕手の二塁への送球の中央値なのでそもそも比較の対象がおかしいのだ.しかし,グラフにしないよりはした方がイメージが掴めるなのであろう.僕のモットーはクイックアンドダーティーだ.

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上位10人くらいをグラフにしてみたが甲斐のデータは圧巻だ.まさか(こんなズボラな見える化でも)MLBを入れて1位になるとは思ってもいなかった.これが正直な感想である.

MLBの2018年度のポップタイム平均は,2.01秒らしい.そこでNPBのデータを調べてみるとデータがなかった...あくまで参考記録ではあるが,2016年のデータを見てみると,なんとビックリ1.97秒らしい,つまり,2016年のNPB捕手の二塁送球は2018年のMLB捕手の二塁送球より速いということになる

今年のデータも見てみたいところではあるが,一般的なイメージとしてMLBの方が肩が強い感じがするが,どうしてこういうことになっているのだろう.もしかすると,捕手がボールを取ってから,投げるまでの握り替え動作がMLBは遅いのかもしれない.