夢をかなえるゾウを分解する
夢をかなえるゾウは一昔前にとても流行った本だ.
これが原作で映像化もされ,多くの人は少なくとも名前は知っていると思う.
しかし,内容までしっかり理解をしている人が少ないような気がするので,ここではその内容の構造をとり簡単にまとめたものを紹介したい.
あくまで個人的な分類だが,夢をかなえるゾウで述べられているもののうち,大切なものは4つある気がしている.それらは(1)自分を律すること,(2)自己の成長を目指すこと,(3)他者に貢献すること,そして(4)他者のニーズを理解すること,だ.
(1)自分を律すること
自分を律しず,自堕落な生活を送っていては夢は叶わないだろう.これは誰もが知っているけれど実践しにくいことの1つである.本の中では具体的に以下のような指示が出されていた.
・食事を腹八分におさえる
・靴を磨く
・トイレを掃除する
・まっすぐ帰宅する
・一日何かをやめてみる
・決めたことを続けるための環境を作る
・明日の準備をする
(2)自己の成長を目指すこと
これはリクルートの旧社訓に通ずるところがある:
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
つまり,自分で機会を作り出し,それによって自らを変えるシステムを作り,自分を変えるということだ.具体的には以下が挙げられる:
・その日頑張れた自分をホメる
・自分が一番得意なことを人に聞く
・自分の苦手なことを聞く
・運が良いと口に出して言う
・ただでもらう
・人の長所を盗む
・求人情報誌を見る
・お参りに行く
・やらずに後悔していることを 今日から始める
・応募する
個人的には「応募する」が一番難しいが,僕たちが取り組むべきことだと思っている.動かなければ何も変わらないのである.言い訳は後から考えよう.
(3)他者に貢献すること
他者貢献って具体的に何をするべきなのかいまいちわかりにくいが,本の中ではこんなことを言っていた.
・コンビ二でお釣りを募金する
・夢を楽しく想像する
・誰か一人のいいところをみつけてホメる
・サービスとして夢を語る
・人の成功をサポートする
・毎日感謝する
コンビニで募金することが直接的に他者貢献につながるのかどうかは,議論の余地があると思う.でもほんの中で本当に言いたかったことは,募金額ではなく,「募金できるようなマインドを持て」,ということだと思う.だからこそ,こうして僕も別に書く必要ないのに,夢をかなえるゾウに興味を持っているけれど,全部読む時間がないそこのあなたのために,内容をかるーくまとめた文章を書いている.
(4)他者のニーズを理解すること
僕は以前こんな記事を書いた:
これはまさしく著者が本の中で言っていることだと(勝手に)思っている.
著者は具体的には以下のようなことを例として挙げている:
・人が欲しがってるものを先取りする
・会った人を笑わせる
・毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
・身近にいる一番大事な人を喜ばせる
・人気店に入り、人気の理由を観察する
・プレゼントして喜ばせる
自分がやりたいこと×相手がして欲しいこと(ニーズ)がマッチしたときの他者貢献感や楽しさ/嬉しさは筆舌しがたいものがある.そして,何より「必要とされている」ので,拒否もされなければ喜ばれる.ブログでいえばPVは伸びるし,Twitterでいえば,RTやいいね!が多くもらえる.これは別にサイバー空間だけでなく,現実世界でも「どんなもの欲しいのかな?」「何を言って欲しいのかな?」という思考のくせがつくだけで,人生うまく行くと思う.
今日も頑張って生きていこう.