いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

NHKの野茂の特集を見て思ったこと

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平成ももう終わってしまうということで,NHKが「NHKスペシャル 平成史」を製作している.先週の土曜日が第一回「野茂英雄」の放送だった.正直に言って,見たところ大変感動した.映像としてのクオリティが高いだけでなく,ドジャース時代のキャンプ地まで

野茂英雄がどういう経緯でアメリカ・メジャーリーグに渡ったかは今更僕がまとめなくても他にだいぶ詳しい.

野茂英雄 - Wikipedia

番組では,野茂が海を渡る判断をした時にどういう理由やどんな感情を持ってしてその決断をしたのか,野茂の価値観に迫るインタビューが随所に見られた.野茂はその表情からとても不遜な人間と思われがちであるが,ただただ単純にプロ野球選手として,より「すごい」,よりレベルの高い世界で自分を試して見たかったようだ.大越キャスターのインタビューも相まって,野茂はどういう考え方を持っている人間なのか,というリアリティの部分によく迫っていた.

番組では,野茂がパイオニアとなって渡米したおかげで日本人が自信を持って大リーグに挑戦できるようになった,みたいな形でアナウンスされていた.もちろんこれは正しいが,目を見張るべきは野茂が大リーグで残した成績だろう.

ノーヒットノーラン2回はもちろん偉業だ.ただ野茂は継続して良い成績を残していたことが野球のデータからわかる.

指標から見る野茂英雄の凄さ

Warという指標がある.

WARは、Wins Above Replacementという正式名称が示す通り、「そのポジションの代替可能選手(Replacement)に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」を表す指標である

WAR (野球) - Wikipedia

野茂の大リーグ通算のWar,つまり他のだいたい可能の選手に比べてどれだけ優っていたか,という指標は,21.9だ.これは現時点で松坂大輔(9.4),田中将大(15.6),ダルビッシュ有(18.1)よりも高い.

各々の現役年数が違うので単純比較するのはあまりお行儀が良いとは言えないが,いかに野茂がパイオニアとしてただ単純に海を渡っただけではなく,とてつもない成績を残したのか,がわかると思う.

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