いわしはだいだい昼寝をしている

まとまりもとりとめもない脳内爆発日記

或るプロジェクトに参加して思ったこと

鉄は熱いうちに打て、という諺が意味をするものは「さっさとやれ」ということだと思う。例えば情報や記憶であれば時間が経つほどそれは曖昧なものになっていく。つまり確実ではなくなるのだ。だからこそ、僕が昨日まで参加していたプロジェクトについて理解したこと、至らなかったことなどをまとめていく。

 

よかったこと

 

・答えのない問題に対し、同世代の人たちと前向きに問題に取り組めた

特に、自分たちで議論をさせてもらえるときにこそ大学などでしか味わえない楽しさを味わえた。

 

・現場のリアルを知れた

本で読んで、字だけで知っていることを超えた、「リアル」を知ることができた。内容はここでは書けないが、これは実際に「参画」してみないと知れない知識であった。ある意味、人間にはホメオスタシスが働いていて、それの個人間の差異、という問題も知れた。

 

改善できるところ

・前提の共有は必要

「なんのため?」という質問をすると性格の悪い人みたいな感じになってしまうが、そんなもんで「悪い人」扱いされるような場所には僕ならもう2度と行かない。「無駄なものなどない」というのはある環境下ではそうであるが、僕は個人的に無駄なものはたくさんあると思っている。無駄というより、効率が悪いというべきであろうか。例えばアジェンダのない会議などは、「何を話そうか」ということから話さなければいけないので極めて効率が悪い。他人の時間を奪っていることに無自覚な人にはなりたくないのである。

 

・関係性の構築

このブログやこの記事を読んでいる方々はもう気づいていると思いますが、僕は言いたいこと言いますし、自分が嫌なら嫌だと言います。でもそれはみんながそうであるわけではありません。特に忖度の国日本では、「それっぽいこと」は「それっぽい」という理由でまかり通ってしまいます。それを防ぐためには、誰が何を言っても平気だと思えるような環境を構築する必要があったと今では思っています。いわゆる環境設計というか、環境から攻めるアプローチです。「アイスブレーキング」的な発想はとても大事です。

 

・「知っていてもいい」と思うことを「知らない」状態が続くと気持ち悪い

これから何をやるのか、などがわからないまま放置されると人は気持ち悪くなります。なぜなら、知らないことは一般的に怖いことだからです。

 

得た教訓

・人の庭に土足で入らないこと

これはいつもいつも言っているが、なぜか人は上下関係や主従関係を意識したがる。これは僕らが「動物」であることの証左だのだろうか。教育プログラムはもとい、さまざまな場で上下関係は得てしてマイナスに作用する。例えば、正解のない問いについて議論をしている時、まるで「正解があるかのように振る舞う人がいる」。本当に正解があるならなぜそれを共有しないのか。なぜもっと早く意見をして、それを元に議論を深めないのか、それが謎である。そもそも僕らの心の中は自分でも何を思っているかよくわからないし、それがわかっていたとしてもうまく言語化できていないだけかもしれない。それなのに、どうして断定できるのか。僕はそれが不思議で仕方はない。例えば、ビジネスの世界では「利益は社会からの通信簿」である。その「前提共有」ができている限り、正解はあるような気がする。その一方で、個人の価値に迫るような問題(政治思想とかもそうであるけど)については正解はない。個人的な正解らしきものはあるし、それに向かって日々を快適に過ごしていく姿勢はよくわかるが、まるで全体主義のような形で「これが正解だ」としたり顔で押し付けてくる意義はなんなんだろうか。そういう人がいると、ひどく失望する。

 

・お前に何がわかる

これはよくドラマなどで聞くが、本当にそう思った。僕らは一言一句思ったことを言うわけではないので、「思ってるけど、言わない」や「考えたけど、取りやめた」など頭の中で結構取捨選択している。それを忘れて、「お前は至らないやつだ」みたいなことを言う人がいるが、それはあまりに身勝手でひどいと思う。その人の内在論理があるかもしれないが、そういう人格否定成分が半分くらい入った内容のことは2度と聞きたくないし、そう言う人と関わりたくいない。一晩経ったけど考えれば考えるほど腹が立ってくる。

 

・わからないことはわからない

僕らは情報過多の世界で生きているから、調べればなんとなくなんでもわかりそうな気がするが実はそんなことはない。むしろ、わからないことの方が多い。だからこそ日々頑張って最適っぽいものに向けて頑張って生きているわけである。誰かのことが羨ましく思える時もあるし、その人の意見を聞いて取り入れてみようともうこともある。でもそれは自主的やるべきものである。

 

・もらう人ではなくて与える人になろう

上に「現場のリアル」を知れたと書いたが、これは受け身の姿勢だったような気がする。本当に何か自分が貢献できることがないのか?ともっともっと giverの視点で動くべきであった。気づけただけでも大収穫なので、実践するのみ。ただBad Samaritanにならないように気をつけたい。

 

・やりたいことがあるなら、動こう

「あと一歩だけ、前に進もう」これをモットーに進まないと、事態は何も変わらない。でも時間は過ぎていく。つまり時間に取り残される。やりたいことがあれば、迷わずやってみよう。他の人を傷つけない範囲で。